感想書くのいつぶりだ?と見返したら8月以来。
さすがに書かなさすぎだろ・・・と反省しています。

※この先新作エロゲのネタバレがありますのでご注意ください。
昨今発売されるエロゲのロープラ率が高くなっている中、イチャラブ勢はどう動くべきかを考えています。
オンリーヒロインのロープラゲーとイチャラブは相性が良いと言われて幾星霜。イチャラブ勢を満足させるようなロープラゲーは少ないのが現状です。
ロープライスというテキスト数、CG数の制約上どうしても日常シーンが削られてしまうことがあるわけです。そこはもう仕方のないことですし値段上これ以上テキスト容量を増やしても制作側のコストに見合わないことでしょう。

そんな中ブランド創設以来イチャラブ一本で戦い続けているのが「とこはな」
一貫してライターを担当している「たにかわたかみ」先生はfengの作品「ずっと前から女子でした」にてロープライチャラブゲーライターとして頭角を現し始めたと言ってよいでしょう。
とこはなの初期作では日常イチャラブシーン不足という問題を度々このブログでも指摘していましたが、徐々にそのバランスは改善されています。

そして今作「押しかけ彼女は、俺の世話をしたい」は「ロープライチャラブゲーの一つの到達点」であると私は考えています。

テキスト数の制約はどうしようもできない、ならば限られたテキスト容量でいかに魅せれるイチャラブゲーを作れるか?その命題を常に抱えながら執筆なされていることかと思います。
今作は社会人主人公と学生ヒロインという過去3作の学生同士という関係から変化を加えています。社会人らしい落ち着いた主人公というのはヘタレ主人公嫌いが結構いるイチャラブ勢にとっては有利に働く要素です。
作中でもヒロインであるいさなちゃんの悩みに対して過去の自分の失敗経験を交えながら自分の意見を押し付けるのではなく考えることをサポートすると言った年上主人公らしくヒロインをリードできる存在として描かれています。
支えるだけではなくいさなちゃんの存在もまた主人公の心の支えとなっている部分もあり、雑談で冗談を言い合ったりする対等でお互いがしっくりくる、緩い共依存のような関係性です。
Hシーンは割と近くで連続するところもありますが、その間にテンポよく日常シーンが割り振られており、確実にクオリティは増していると言えるでしょう。

(個人的には付き合ってから仲を深めてからの初H大好き侍なので今作の初体験はめっちゃ良かったです)

相変わらずのヒロインの可愛さ、ノーシリアス、イチャラブ有りと揃った上での日常イチャラブの強化。とこはなは4作品を重ねて順当に進化を続けています。

ロープライチャラブゲーでおすすめある?と言われたら自分は間違いなく「とこはなの作品やれば安定」といえるレベルには良質なロープライチャラブゲーを供給できるブランドになったと断言できます。
今後もさらなる進化に期待したいものです。